portableaudio’s blog

気に入ったポータブルオーディオを紹介したいと思い書いています。

KZ ZS6 レビュー これは本当にやばい

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AmazonのWATSUN Audioが緑色と赤色だけprimeの翌日配送対応を開始したので即ポチってみた

一昨日届きましたので、大急ぎでChord & Majorのエージングツール<www.chord-m.com/en/>を10回(10時間)ほど回した、そろそろ仕上がってきた頃と思うのでレビューします。

KZ ZS6は某Campfire Audioのandromedaという15万円ぐらいのイヤホンにそっくりでそれはもう完全にOutじゃないかと、しかもビスや色まで。。。CAからも反撃があったのですが、そんな中「緑」やっちゃいました。

当然、緑をポチッとしたのですが、予想より遥かに良いできでした。

まずは外見から

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もはやあれですね、ZS5と比較しても素材がプラスチックから金属への変更もあるのですが、細部のビルドクオリティーはかなり向上しており、ZS5で味わった音は良いのになんとも残念な感じはなく、高級感すら漂います。

それでは肝心の音質について

◆音質(10段階評価)

写真の様に、KZX4128という2pinの4芯銀メッキのケーブルにリケーブルしています。

レビューにあたり、リファレンス音源としてはMETALLICAのブラックアルバムから「Enter Sandman」(ワイドレンジな曲で冒頭のラーズ・ウルリッヒのドラムのスネアでサ行、タ行の刺さりも確認できます)

それと、もう一曲は北欧デンマーク出身の注目の女性ジャズ・ヴォーカリスト、シーネ・エイの5作目「ブルーな予感」から2曲目の「ハイウエイ・ワン」を使いしました。大変美しい曲でシーネ・エイのボーカルも見事ですし、録音も優秀です。曲冒頭のシンバルと女性ボーカルのツヤやピアノの音・響き、またベースの分離も確認できます。

超高域  :9/10 (比較参考ZS5:6/10)

高域   :9/10 (比較参考ZS5:8/10)

中域   :8/10 (比較参考ZS5:8/10)

低音   :9/10 (比較参考ZS5:8/10)

超低域  :8/10 (比較参考ZS5:6/10)

男性Vo.   :7/10 (比較参考ZS5:7/10)

女性Vo.   :7/10 (比較参考ZS5:6/10)

解像度  :9/10 (比較参考ZS5:8/10)

音場   :10/10 (比較参考ZS5:6/10)

バランス :8/10 (比較参考ZS5:6/10)※各ドライバの繋がり具合

刺さり具合:7/10 (比較参考ZS5:8/10)※数字が大きいほど少ない

音漏れ  :5/10 (比較参考ZS5:7/10)※数字が大きいほど少ない

見た目  :7/10   (比較参考ZS5:3/10)※猛烈な主観

 

もう6,500円とは思えないほど、尋常ではないクオリティーです。

ZS5と比較するのが一番わかりやすいと思い、比較参考はZS5としています。

全体所感としては、超高域から超低域にかけてとてもワイドレンジで、大変爽やかな音色です。ハイエンドイヤホンに挑んでおり生半可な2〜3万円のイヤホンは簡単に蹴散らすほどの音質です。

 

・高域〜超高域:ZS5では超高域と超低域の減退がわかり易くありましたが、ZS6はかなりの伸びがあります。ハイレゾ(笑)にも対応している。特に超高域の伸びは素晴らしいですし、よくこの高域を保ちつつ刺さり具合をここまで抑えたな〜と関心すらしています。ただよく出すぎていると感じる人もいるかなと思います。傾向としては2BA 1DのDQSM D2や1BA 2DのXiaomi Mi In-Ear Headphones Pro HDによく似た美しく伸びる高域です。

・中域:ボーカルの声は近くもなく遠くもなく、高域がこれだけ出ているのにかすれることもなく綺麗に鳴らします。

・低域:程よく締まりがあり他の音域に被ることなく、しっかり出ています。

また、大きな特徴としては音場の広さが極めて広いということです。DQSM D2というイヤホンの中では屈指の音場を誇るイヤホンも持っていますが、これとほぼ同等であり改めて6,500円で買えるイヤホンとしては強烈なCPを持っていると思います。

見た目は見える所に付ける装飾品でもありますので大変気になります、ZS5は恥ずかしくて外でつける気にはなりませんでしたが、これは合格かなと思います。

・イヤピースなど:付属品はケーブル、イヤピース共にダメダメですので交換しています。イヤピースは色々と試した結果コンプライTS−200(球体)が音質を邪魔せず良いと思います。ちなみにJVC Spiral Dotですと音のシャワーが楽しめます、ハイハットなどから出る高域がサラサラ〜キラキラ〜〜バーッと拡散しますので、無類の高域フェチにはたまらないかと。(語彙力٩( ᐛ )و)

 

誠に変なノズル形状(イヤピース留めが付いてない、ただの筒形状)ですのでFinal Eタイプなどは直ぐにとれて使い物になりません

<気に入らない所>

KZに対していつも思うのですが、せっかくこれだけの技術がありながら、 ZSTのような見た目でも良いのでCAそっくりはやめてもらえないかなと思います。

また、ノズルの形状はどうにかして欲しいですね、これでは使用できるイヤピースが限られてしまいます。

<総評>

最後に色々と書きましたが、6,500円でこれだけ高音質なイヤホンは殆ど存在しないので、非常におすすめできるイヤホンと思います。