portableaudio’s blog

気に入ったポータブルオーディオを紹介したいと思い書いています。

DQSM D2(旧D2002)レビュー:ピアノ3ピースジャズでは正に無双

TopSound Electronics DUNU DN-1000という、DUNU-TOPSOUNDの名前を世界に知らしめた、それはもう素晴らしいイヤホンを持っているのですが、リケーブルに対応していないので断線が怖く、この系統を更に良くしたイヤホンは無いかと探していたところ、ネット上でもDUNU DN-1000保有者の評価が高かったので、ポチってしまいました。
入手はAmazon、AliExpress等になり、店頭では売っていないですが大変良いものですし音色がとてもユニークで特徴のあるイヤホンでしたので、購入を迷われている方の参考になればと思いレビューします。


まずは外見から

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細部のビルドクオリティーはかなりしっかりしており、mmcx対応の標準ケーブルも太く布皮膜でとても高級感があり、いかにも良い音がしますよ!っていう外見です。外見は自分の中では大きなファクターでして、プラシーボ効果も期待できます(爆)

それと特徴として、AKG K3003の様にノズルを変更できるフィルターが3つ付属します。(黒:高域重視、白:中域重視、緑:低域重視)黒はDQSM D2の広い空間と超高域の特徴が存分に楽しめるのですが、なんせ耳に刺さる、タ行もサ行もサクサクと刺さります。白・緑にすると完全ではないですが刺さりも減退します。しかし緑はD3の良いところを消してしまっているため、フィルターは白でレビューします。

なお、DQSM D2はエージングで音が落ち着くまで凄く時間がかかりました。最初はドンシャリシャリシャリ.......の極みで耳が痛く聞けたものではなかったので、いつも通り

Chord&Major Tonal Earphoneエージングをしっかり20回(20時間)回して仕上げています?。。。まだだめで50回?。。。まだだめで結局+200時間曲で慣らして、その後実用でおそらく100時間ぐらい使ってからのレビューです。


 それでは肝心の音質について

◆音質(10段階評価)
写真の様に、OPPO HA-2に純正ケーブルとONSOのmmcx3.5mmバランスケーブルをあわせて合わせてDN-1000と比較しながらレビューします。

レビューにあたり、いつも通りリファレンス音源としてはMETALLICAのブラックアルバムから「Enter Sandman」(ワイドレンジな曲で冒頭のラーズ・ウルリッヒのドラムのスネアでサ行、タ行の刺さりも確認できます)

それと、もう一曲は北欧デンマーク出身の女性ジャズ・ヴォーカリスト、シーネ・エイの5作目「ブルーな予感」から2曲目の「ハイウエイ・ワン」を使いしました。大変美しい曲でシーネ・エイのボーカルも見事ですし、録音も優秀です。曲冒頭のシンバルと女性ボーカルのツヤやピアノの音・響き、またベースの分離も確認できます。

超高域  :9/10 (比較参考DN-1000:8/10)

高域   :9/10 (比較参考DN-1000:8/10)

中域   :6/10 (比較参考DN-1000:8/10)

低音   :8/10 (比較参考DN-1000:8/10)

超低域  :8/10 (比較参考DN-1000:7/10)

男性Vo.  :6/10 (比較参考DN-1000:8/10)

女性Vo.  :6/10 (比較参考DN-1000:8/10)

解像度  :8/10 (比較参考DN-1000:7/10)

音場   :10/10 (比較参考DN-1000:7/10)

バランス :7/10 (比較参考DN-1000:8/10)※各ドライバの繋がり具合

刺さり具合:5/10 (比較参考DN-1000:8/10)※数字が大きいほど少ない

音漏れ  :8/10 (比較参考DN-1000:8/10)※数字が大きいほど少ない

見た目  :8/10 (比較参考DN-1000:8/10)   ※猛烈な主観

 

2万円とは思えないほど、強烈なワイドレンジと空間表現です。

DUNU DN-1000と比較すると更に広いレンジで、空間は上下左右に一面の冬の星空、秋の晴天の様にイヤホンとしては類を見ない空間が広がります。
ただし、弱点もありますね

 

・高域・超高域:かなりの伸びがあります。ONSOバランスケーブルですと更に超高域が伸びます(刺さりも比例して増える)、BAの特徴を存分に活かしたハイハットがパシャーン、シンバルのブラシがサラサラ~とすごい伸びと空間表現です。聞いていてニヤニヤします、ただしどの色のフィルターでも刺さります。

・中域:ボーカル若干遠く、女性ボーカルはかすれます。男性ボーカルも若干ざらつきます、ボーカルは苦手かな、それに対し面白いことにピアノ、またジェームス、カークの歪んだギターがザクザクと気持ちよく響き・倍音共に美しいですね、ジェームスのピックアップがEMG-ZWでしょ!って分かるぐらいです。(嘘です、そこまではわかりません٩(′д‵)۶)なぜボーカルは苦手なのにピアノやギターが綺麗なのか謎です。

・低域:程よく締まりがあり他の音域に被ることなく、深い低音までしっかり出ています、ベースの細かい表現も見事でピッキングの立ち上がりから音の減退まで見事です。

・見た目:好きです(語彙力?(′д?)?)作りもよく高級感もありますし、フィッティングも良いです。

・イヤピースなど:コンプライ等のウレタン系が刺さりを減退させるのに良いかもしれませんが。私はFinal EかSonyトリプルコンフォートのどちらかがベストと思います。


ここで、題名の話になるのですが、ボーカルは苦手だが、その他はめっぽう良いわけで、ピアノトリオなんてどうでしょうと初代ヨーロピアン・ジャズ・トリオのピアニストが在籍するカレル・ボエリー・トリオを試したのですが、狙い通りでした。。。もう「素晴らしい!気持ちい!ニヤニヤ」となりまして、シンバルの心地よさ、ピアノの美しい響き、ベース・ドラムの締りのある低域どれをとっても、これ以上はあるのかと思うぐらいです。実際にAKG K3003や近々新型のIE800の発売が予定されている、SENNHEISER 旧IE800を超えるかもと思ってしまいます。
ビル・エバンスのWaltz for Debbyなんかもう最高です。すごい発見をしてしまったような嬉しさで「ピアノ3ピースジャズトリオ無双」と名付ける事にしました。

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<気に入らない所>

刺さるところとボーカルが苦手なこと

<総評>
一言で言うと「ピアノ3ピースジャズトリオ無双」ですね、他にも得意なジャンルはありそうですので、色々と探して見ようと思います。(レビューをしていて思ったのですが、やはりDN−1000は優秀なイヤホンですね、これからも大事に使います)

 

 

 

DUNU ハイブリッドドライバ インナーイヤー型イヤホン DN-1000

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DUNU ハイブリッドドライバ インナーイヤー型イヤホン DN-2000

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OPPO ヘッドホンアンプ・DAC HA-2SE

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